2026年の記事一覧

2026年09月26日

弁護士懲戒のシリーズです。 自由と正義2026年8月号で公表されていた事案なのですが、被懲戒者が、接見室で、スマホを利用して、被疑者と外部の知人の通話を行わせたり、懲戒請求者が指示するメッセージを送ったというもの。前者は10回弱程度、後者は十数回程度。 結論は業務停止3月でした。 被疑者には、おそらくは、接見禁止処分が付されていたと思われます。 接見禁止とは、簡単に言うと、罪証隠滅などの危険がある場合...

2026年08月29日

今回は、不動産に関する事件の中でも、いわゆる「建築事件」について。 建築事件とは、マンションを購入したら傾いていた、自宅の新築を依頼したら水漏れがした、下請業者が柱を一本忘れて建築してしまった(本当にありました)、などです。 かなり専門性が高い事件であるため、東京地裁でも、一定の建築事件については、民事第22部が専門的に担当することになっています。事件の進行に応じて、建築士さん等の専門委員が関与...

2026年07月30日

今回は、遺言絡みの話です。 さて、遺言において遺言執行者が指定されていた場合、遺言執行者が遺言どおりに執行することになります。遺言執行者は、「遺言の執行に必要な一切の行為をする権利義務を有する」ので(1012条1項)、当然と言えます。 もっとも、それだと困ることが無きにしもあらずで。 例えば、お父様が、自宅の土地建物をそれはそれは大事にしておりましたと。 先代から受け継いだ、狭いながらも楽しい...

2026年06月26日

弁護士懲戒シリーズ、今回は、自由と正義2026年4月号で公表されていた事案です。 被懲戒者は、面会交流調停事件の期日の席上で、調停委員や調査官に対し、自分が死ぬ、(調停委員らも)服薬しろ、などと言った挙句、裁判官から注意を受けたところ、自身が服薬したことを示唆する行動に出た、とのこと。 背景事情は分からないのですが、穏やかではありません。 さて、私が弁護士になった頃、先輩方から、こと「マチベン」...

2026年05月30日

本日は、弁護士としての時間の使い方について書いてみます。   私が弁護士になったのは、ちょうど2000年の事で。 その頃は、流石に1995年を経てインターネットは普通に使っていましたが、まだまだ黎明期、HPがある法律事務所なんて、ごく一部。 私が就職した事務所は、比較的新しいメディアに対して前向きな雰囲気でしたが、判例検索はウェブではなく、データ。つまり、事務所に1台スタンドアローンのパソコンで検索す...