コラム 最新記事

2026年10月30日

民法上、「認知」という制度があります。 婚姻関係にない男女間に生まれた子について自分の子であると認めるというもので、親が認知する場合も、子が認知の訴えをする場合もあります。 愛人との間の子について認知するしない、といった話は聞いたことがあるのではないでしょうか。 さて、認知によってある人物がある人物の「子」となった場合は相続権が発生するわけで、これがモメ事の火種になったりします。 特に修羅場...

2026年09月26日

弁護士懲戒のシリーズです。 自由と正義2026年8月号で公表されていた事案なのですが、被懲戒者が、接見室で、スマホを利用して、被疑者と外部の知人の通話を行わせたり、懲戒請求者が指示するメッセージを送ったというもの。前者は10回弱程度、後者は十数回程度。 結論は業務停止3月でした。 被疑者には、おそらくは、接見禁止処分が付されていたと思われます。 接見禁止とは、簡単に言うと、罪証隠滅などの危険がある場合...

2026年08月29日

今回は、不動産に関する事件の中でも、いわゆる「建築事件」について。 建築事件とは、マンションを購入したら傾いていた、自宅の新築を依頼したら水漏れがした、下請業者が柱を一本忘れて建築してしまった(本当にありました)、などです。 かなり専門性が高い事件であるため、東京地裁でも、一定の建築事件については、民事第22部が専門的に担当することになっています。事件の進行に応じて、建築士さん等の専門委員が関与...

2026年07月30日

今回は、遺言絡みの話です。 さて、遺言において遺言執行者が指定されていた場合、遺言執行者が遺言どおりに執行することになります。遺言執行者は、「遺言の執行に必要な一切の行為をする権利義務を有する」ので(1012条1項)、当然と言えます。 もっとも、それだと困ることが無きにしもあらずで。 例えば、お父様が、自宅の土地建物をそれはそれは大事にしておりましたと。 先代から受け継いだ、狭いながらも楽しい...

2026年06月26日

弁護士懲戒シリーズ、今回は、自由と正義2026年4月号で公表されていた事案です。 被懲戒者は、面会交流調停事件の期日の席上で、調停委員や調査官に対し、自分が死ぬ、(調停委員らも)服薬しろ、などと言った挙句、裁判官から注意を受けたところ、自身が服薬したことを示唆する行動に出た、とのこと。 背景事情は分からないのですが、穏やかではありません。 さて、私が弁護士になった頃、先輩方から、こと「マチベン」...